プログラマブルスイッチャーの自作#20 -12V電源

一つ前の記事で-12VのLDOはLT3094に決定した。

LT3094の前段のスイッチングレギュレーターICの選定をする。

LT3904の特性2

グラフから読み解くと

  1. 入出力の電圧差が2V辺りが最大のリップル除去。
  2. スイッチング周波数を1kHz以下にするか、1MHzから2MHzの間にするのがリップル除去において適切。

よって

スイッチングレギュレーターでは-13.8Vから-14.2Vの出力電圧にする。

スイッチング周波数は1MHz-2MHzの間を任意に可変出来るものが良さそうだ。

 

ICを探すってなかなか大変なのだ。

今のところ該当するICは一つしか見つかっていない。

LTC7149(Analog Devices)

ちょっと高いのね。二千円台。

プログラマブルスイッチャーの自作#19 LDO IC選定

LDO ICの選定。今回作るスイッチャーのみならず別件で製作中のEURORACK収納のセミモジュラーシンセ用の電源モジュールも併用する。なので

 

 

 

型番

VENDOR

最大出力電圧[V]

最大出力電流[mA]

PSRR (1.3V ≤ VOUT ≤ 15V) [dB]

Integrated RMS Output Noise (10Hz to 100kHz)

並列

価格

120Hz

10kHz

100kHz

1MHz

10MHz

正電源

LT3045

Analog Devices

15

500

117

90

77

76

53

0.8µVRMS

1240

LT3045-1

Analog Devices

15

500

117

90

77

76

53

0.8µVRMS

1240

LT3046

Analog Devices

20

200

102

96

82

74

60

0.8µVRMS

1072

LT3041

Analog Devices

15

1000

100

90

77

70

56

1.0µVRMS

1328

LT3042

Analog Devices

15

200

117

91

78

79

56

0.8µVRMS

1000

負電源

                       

LT3093

Analog Devices

-20

200

108

94

75

74

45

0.8µVRMS

1100

LT3094

Analog Devices

-20

500

108

94

75

74

28

0.8µVRMS

1233

LT3091

Analog Devices

-32

1500

85

45

     

18µVRMS

   
                         
                         

 

+12Vの正電源はLT3045

-12Vの負電源はLT3094

に決定。

プログラマブルスイッチャーの自作#18 電源系統図

2024年発の投稿。かなりサボってしまった。肝はおそらく現代社会において最も格安で入手出来ると思われるUSB-PD対応のスマホのチャージャーを使う。

電源系統図

 

プログラマブルスイッチャーの自作 番外編 開発環境の整備

Quartus PrimeでCPLDの設計を不便なく行えるようにPC環境を考える。

現在使っているPCは3台。

  1. intel NUC, Windows10
  2. UMPC 8inch, Windows11
  3. Chromebook, 14inch位

 

使っている、及び使いたいアプリが以下の表。

 

アプリ名

カテゴリー

提供元

プラットフォーム

SAMPLITUDE PRO X5 SUITE

DAW

MAGIX

Windows

Quartus Prime Lite Edition

CPLD開発

intel

Windows, Linux

Kicad

回路設計、基板設計

オープン

Windows, Mac, Linux

Ms-Access

データベース

Microsoft

Windows

Word, Excel的な物

Office

   

shotcut

動画編集

オープン

Windows, Mac, Linux

 

 

  1. intel NUC, Windows10は①のSAMPLITUDE PRO X5 SUITEを動かすためだけに使っている専用機。なので②〜⑥の項目を賄える機器を入手する必要がある。
  2. 現状は②はこれから遣ることだが、③、⑤、⑥をChromebook, 14inchで、④を
  3. UMPC 8inch, Windows11で行っている。
  4. ④さえ何とかすればWindows要らなくなるんじゃないか?多分。
  5. MS-Accessは主に入出金管理に使ってる。確定申告の時に必要。
  6. LibreofficeのBaseがAccessのデータをそのまま読み込めるとは思えないがデータのインポート位は出来るんじゃないかな?
  7. 新規に作る物はBaseで作る様にするべきだし。
  8. UMPC 8inchに外部モニター繋げることも考えた。外部モニター買うことも考えた。一声20000円。型落ち中古PC買ってLinux入れた方が良いのでは?と思えて来た。
  9. ラップトップで画面サイズは13インチ以上、ストレージ(HDD)は交換するのでどうでも良い。RAMは多い方が良い。古いPCだからバッテリーが膨らんでくるなんてことも考えなくてはならない。
  10. 色々考えた末、導き出された結論は、
  11. Apple MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)

なぜMacbook Pro 2015年なのか。

  • ハイブランド故に未だにバッテリーなどの保守部品(社外品だろうけど)が入手可能。

Aliexpressではほぼ全ての構成品が部品単位で買えてしまう。(不安は有るが)

中古PC置いてある店に必ずと言って差し支え無い程、置いてある。

専用アダプターを介してだがNVMe SSDを繋げられる。SATAではなNVMeってのが良い。

2018年以降になるとT2チップ(セキュリティ関連のチップらしい)搭載され面倒そう、そしてSSDの改装不可。

2016年、2017年モデルTouch Barが付いていないモデルはSSD改装可能なので目的に合致するがUSB

ポートが少ないので2015年モデルが第一希望。

 

 

不満点も整理しておく。

RAMの増設不可。

どの様に使うのか判らないThunderbolt2のポートが2つもある。(外部モニター用は判るが2つも要るのか?)

電源アダプターの接続端子が特殊形状。この問題は重要でPC電源入らない状況に陥った時、PCの故障なのか電源アダプターの故障なのか切り分け不可になるかもしれない。

この部分はかなり気がかりだった。2016年や2017年モデルにした方が良いのでは?とも考えてた。

Amazonでこんな物を見つけた。このアダプターを介しUSB-PDの電源アダプターを繋げられるみたいだ。

 

Sisyphy USB-C to Magsafe2 マグセーフ2 磁気充電アダプター MacBook Air Pro T-Tip互換 変換 PD 充電器 【PD60W 61W 65W 87W 最大100W】(2012 中期以降の磁気第2世代モデル 11、13インチ 対応)(第1第3世代非対応)

すぐ必要ではないが買っておこう。この商品を知り、一挙に2015年モデルが欲しくなった。

 

まずは実機を入手しなくてはならない。秋葉原に出向けば間違えなく目的の実機が見つかるだろうが面倒だったので近くのハードオフへ。

車で30分圏内にハードオフは3店舗ほどある。目的の実機は有るだろうと出かけたら2店舗目でアッサリ見つかる。

バッテリー仕様回数が一桁。色はシルバー。RAMは8GB。電源アダプター及び箱まで付いて値段27500円。

傷など特に酷いダメージも見られず。即購入

還暦一歩手前で人生始めてのApple製品の購入である。

 

AmazonにてSSD用のアダプターを購入。

 

Sintech NGFF M.2 nVME SSDアダプターカード MacBook Air(2013-2016年)およびMacBook PRO(2013-2015年後期)用 (ブラック) (2013a(アダプターのみ))

普通にUbuntu Desktop 22.04.3 LTSを入れれば良いのにXubuntu 23.10を入れた。まあやって見たかったのだ。

Quartus Prime Lite Edition、Kicadともに何とかインストールも出来た。

 

プログラマブルスイッチャーの自作#17 制御部検証2 CPLDの検証

前回の記事では1位Lattice, 2位Altera(intel)だったが逆転。下記リンク先のAltera(intel)のMAX Vシリーズが魅力的。

www.intel.co.jp

 

何が魅力的か!

  1. オシレータが入っている。水晶発振器とか別途購入しなくて済む。
  2. ユーザー・フラッシュ・メモリーが8kb有る。プリセットデータ1つ当たり44byteなのでプリセットデータは180種類。

実際のデバイスを比較してみる。

シリーズ名 型名 ロジックエレメント (LE) ユーザー・フラッシュ・メモリー I/O数 PKG 価格
5M2210Z BGA パッケージのみの提供のため対象から除外
5M1270Z 5M1270ZT144C5N 1270 8kb 114 TQFP-144 2221
5M570Z 5M570ZT144I5N 570 8kb 114 TQFP-144 2756
5M570ZT100A5N 570 8kb 74 TQFP-100 2150
5M240Z 5M240ZT100C4N 240 8kb 79 TQFP-100 1373
5M240ZT144C5N 240 8kb 114 TQFP-144 989
5M160Z 5M160ZT100C5N 160 8kb 79 TQFP-100 772
5M160ZE64I5N 160 8kb 54 EQFP64 1002
5M80Z 5M80ZE64I5N 80 8kb 54 QFP-64 484
5M80ZT100A5N 80 8kb 79 TQFP-100 545
5M40Z 5M40ZE64C5N 40 8kb 54 EQFP64 187

 

価格とエレメント数を考えると5M570Zシリーズは無いな。

5M1270ZT144C5N、5M240ZT144C5N、5M80ZE64I5N、5M40ZE64C5Nが良さげ。

エレメント数は現段階で見積もれない。I/O数は見積もれそうだ。次回以降に見積もり予定。

 

Intel® Quartus® Prime Lite Editionのインストール

Windows11には問題なくインストール出来た。しかし所有しているWindows11のPCは画面サイズが8インチのUMPC。とてもじゃないが設計出来ると思えない。

なんとかChromebookで出来ないものか?

とりあえずダメ元でインストールしてみた。何か判らんがインストール出来たみたい。

インストール完了後、自動的に起動しQuartus Primeの初期画面が表示された。

✕ボタンで閉じて見回してもどこにも起動用ショートカットアイコンが出来ていない。

だから起動出来ない。どのファイルを実行すれば起動するのかも分からない。

Linux勉強すれば判るのか?

困った。

プログラマブルスイッチャーの自作#16 制御部検証1(CPLDの比較)

プリセットデータを参照し、

  1. ①LEDでバカな俺にも判る様に表示する。
  2. ②De-Multiplexer/Multiplexerに設定データを送る。
  3. と、それ程複雑では無いが自作機器としては十分複雑な処理をしなくてはならない。
  4. デジタル回路となる。音の信号は一切デジタル化されないが音の経路はデジタル回路で制御する。
  5. 最初からCPLD (Complex Programmable Logic Device)でやろうと決めていた。
  6. 90年代にXilinxLCA(昔のPLDね)を使っていた経験はある。その頃はPLDはAlteraとXilinxの二強状態。時代は変わりAlteraはintelXilinxAMDにそれぞれ吸収されたみたい。自分の中では利用経験が有る理由でXilinxが圧倒的に有利なのだが、真面目に比較して見たらXilinxは脱落。

 

Brand

①無料開発ツール

②中華書込機器

③自作向け形状

④在庫状況

 

最終更新日

Win11 Support

Altera (intel)

Intel Quartus Prime Lite Edition

 

Xilinx (AMD)

ISE WebPACK

2020/02/20

Lattice

Lattice Diamond

10/10/2017

Microchip

Libero SoC Silver

11/15/2023

?

 

 

  1. 比較項目は4つ。

①無料開発ツール

PCで回路設計してPLDの動作を規定しなくてはならない。自分が持っているPCはWindows11とChromebookだけ。ChromebookLinux用のを動かすってのも出来るのかも知れんが少々難しい気がする。ChromebookLibreofficeを入れるような簡単な話では無いのでWindows11で行くしかなさそう。この項目でXilinx脱落。XilinxのツールはWindows7まで。特別処置でWindows10でも使える様にしてくれているみたいなので自分のWindows11に入れてみたが上手く行かなかった。頑張ればまだ手立ては有りそうではあるがここで頑張ってもご利益薄いので止め。

Lattice Diamondはメーカーweb上ではWin10はサポートされているがWin11の記述は無し。無償で使えるが登録は必要。試しにWin11に入れて見る。インストールはアッサリ完了し無事動く。

この項目だけでXilinx脱落。

Lattice Diamond on Windows11

 

②中華書込機器

USB Writer

写真の様な機器が必要なんである。各メーカーから提供されている物は高額でとても買う気になれない。そこでAmazonや中華通販サイトで同等品が格安で取扱いが有るのか?である。

結果は、Altera用、Xilinx用、Lattice用の取扱いが有るのを確認。Microchip用は確認出来ず。そもそもこれらの機器の中身違うのか?同じじゃないのか?と思うしAltera用の機器でMicrochipのデバイスに書込み出来るんじゃ?と思ったりするのだが、まあギャンブルする必要も無い。

この項目でMicrochip脱落。

 

③自作向け形状

家庭用ハンダゴテで実装出来る形状のデバイスの提供があるのかの項目。

○はPLCCパッケージの提供有り、△はPQFPやTQFPパッケージの提供が有る。

BGAパッケージはさすがに手ハンダで実装は厳しい。この項目はMicrochipがダントツに有利。

 

④在庫状況

タイミングの問題かもしれない。mouserやDigi-keyなどの電子部品販売サイトで見た在庫状況。AlteraやXilinxは在庫無しが多いように思う。明日見たら違うかもだが。逆に人気が有る証拠なのか?

 

以上の比較から

1位 Lattice

2位  Altera (intel)

1位か2位かを決めているのが在庫状況だから逆転もあり得る。

プログラマブルスイッチャーの自作#15 表示を考える3

やはり前回のRGBフルカラーLEDを使っての表示は無理がある。

前々回の7seg LEDを使った方が現実的に思う。前々回の案より少し進展。

表示案

 

表示案

 

表示案