Eurorack Power Bus Board 自作 #1

前回の記事でEurorack Power Bus Boardが機能に対して高くて買う気が起こらない旨を書いた。

で、自作しちゃおうと。皮算用としては予算1万円で5枚のPower Bus Boardを手に入れたい。

Doepfer社のEURORACKの仕様もしっかり読んだ。

16ピンと10ピンのコネクタを併設したのは独自仕様。

バイパスコンデンサーはちょっと拘って導電性高分子アルミ固体電解コンデンサってのにしてみようと思う。熱に弱いとかネガティブな面もあるけど従来のアルミ電解コンデンサに比べ勝っている。

PowerBoard 接続図

 

Eurorack Power Bus Board 高い

 

Power Bus Boardを買おうと思っていたが結構高い。自分で作っても売れるのでは?って値段。最終的に5枚位は必要になるのではと思うと本気で作った方が良いのでは?と思い始めた。

Eurorack Power Bus Board

なので試算してみる。

写真のボードは説明360mm x 35mm。

写真より

フラットケーブル用コネクタが18個。

電解コンデンサが6個。

セラミックコンデンサが6個。

 

オンラインでプリント基盤制作見積もり出来る業者(全部中国だった)で見積もり。

バックボードなので板厚1.6mmと2.0mmの2種類で見積もり。

色とかは同じ条件にした。

なぜか表計算ソフトで日本語入力できない。

manufacture

quantity

1.6mm

2.0mm

seed (Fusion PCB)

5

US$30.83

US$66.8

PCBway

5

US$33.75

US$73

JLCPCB

5

US$9.5

US$38

PCB gogo

5

US$34

US$72

ELECROW

5

US$20.21

US$27.81

別途コネクタとかコンデンサとか買っても安上がり。

もしかしたら売れるかもとか考えると何だか楽しくなる。

CADの勉強も兼ねて作るべきだ。

どんどん脱線していく。

EURORACK SYNTH 電源ユニット #1

電源ユニット検討

一応Doepfer社のA-100の資料参照して電流容量などを決めた。LT3045とLT3094の驚愕のスペックを見てどうしても採用したくなる。

超有名なレギュレーターICとの比較も上げておく。

スペックが優秀でも良い音になるとは限らない。が、値段が高いからを理由に試して見ないといつまでも心の中にわだかまりが残る。

 

電源ユニット



 

型番

メーカー

最大出力電圧[V]

最大出力電流[mA]

PSRR (1.3V ≤ VOUT ≤ 15V) [dB]

Noise (10Hz to 100kHz)

価格

120Hz

10kHz

100kHz

1MHz

10MHz

正電源

LT3045

Analog Devices

15

500

117

90

77

76

53

0.8µVRMS

1240

MC78M12

ONsemi

12

500

78

70

40

20以下

20以下

40µVRMS

104

LM317M

Texas

37

500

70

55

35

   

360µVRMS

134

                       

負電源

LT3094

Analog Devices

-20

500

108

94

75

74

28

0.8µVRMS

1233

MC79M12

ONsemi

-12

500

60

       

40µVRMS

125

LM337

Texas

-32

1500

70

50

30

10

 

360µVRMS

212

                       
                       

EURORACKケースの自作 #1 フレーム購入

フレームは買うしかない。色々調べた。国産のタカチ社とかレールだけだったらもっと安く済ませる方法はあった。しかしブラケットが無いのだ。レール二本を並行に固定する加工をする自信が無かった。結局Tiptop AudioのZ-Railsってのを購入。

海外から個人輸入も考えたが高くなる。素直に正規輸入品を購入。竹下通りのあの店で購入。こんなので1万円。もう少し何とかならんのかね。ま、今回は勉強を兼ねているので良いのだけど。

f:id:SCUMPRODUCT:20240328192632j:image

 

とりあえず組み立てる。


f:id:SCUMPRODUCT:20240328192708j:image

当たり前だが手持ちのモジュールがしっかり収まる(縦方向のこと)。このピッタリフィット感がドライバーでネジを締めるだけの行為で得られるのは高い金を出した意味がある。
f:id:SCUMPRODUCT:20240328192727j:image

外枠はこれから考える。大抵は木材で外枠を組むみたいだが別なことを考えている。

 

プログラマブルスイッチャーの自作#21 電源確定

+12V,-12Vに関してはリップル除去率が最大になるところが入出力電圧差が2V近辺なので+14V,-14Vを設定出力電圧値としICを探す。

 

 

Product Number

BENDER

V_OUT [V]

I_OUT(MAX) [A]

V_IN [V]

Inductor

Switching Frequency[kHz]

Switching Frequency

PRICE

MAX

MIN

MAX

MIN

MAX

MIN

負電源

LTC7149

Analog Devices

-28

0

4

60

3.4

No

3000

300

Adjustable

2200

ADP5074

Analog Devices

Adj

Adj

2.4

15

2.85

No

2400

1200

select

830

LMZ34002

TI

-17

-3

2

40

4.5

include

900

700

fixed

1700

TPS84259

TI

-17

-3

2

40

4.5

include

900

700

fixed

1700

正負

LT8334

Analog Devices

   

5

40

2.8

No

2000

300

Adjustable

760

正電源

RT2875BQGCP

Richtek

24

0.6

3

36

 

No

2100

300

Adjustable

430

MAX17662

Analog Devices

32.4

0.6

2

36

 

No

2200

400

Adjustable

580

IR38060MTRPBF

Infineon

18.3

0.5

6

21

 

No

1650

225

Adjustable

660

LT1913

Analog Devices

25

0.79

3.5

25

 

No

2400

200

Adjustable

1640

 

価格や部品の共通化の視点で文句なしにLT8334に決定。

電源系統図